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電気陰性度|セラミックス技術コラム

セラミックス技術コラム

電気陰性度

セラミックス材料には、完全なイオン結合性、あるいは完全な共有結合性である物質はほとんど無く、両者の中間あるいは混合的結合から成っている。

ある物質の結合がどの程度イオン性であるかを判断する基準として、電気陰性度と呼ばれるパラメーターがある。

XaとXbの差が大きいほどイオン結合性が強く、Xa=Xbならば、純粋に共有結合ということになる。


2種の元素A, Bの電気陰性度を、Xa、Xbとすると、

Pab=1-exp[-1/4(Xa-Xb)^2]

という経験式Pabが、結合のイオン性の割合を与えているとされている。

すなわち、XaとXbの差が大きいものほどイオン結合性が強く、Xa=Xbならば、純粋に共有結合ということになる。

Mg-O, Al-O, Zn-O, Si-Oについて、Pの値を計算してみると、


P Mg-O = 0.73

P Al-O = 0.63

P Zn-O = 0.59

P Si-O = 0.51


となり、Mg-O>Al-O>Zn-O>Si-O の順にイオン結合性が強いことが分かる。



参考文献;セラミックスの科学 柳田博明 編著

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