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一次粒子と二次粒子|セラミックス技術コラム

セラミックス技術コラム

一次粒子と二次粒子

通常、粒子は有機化合物の結晶または無機化合物の結晶であり、粒子の最小構成単位は結晶体からなる粒子である。
(最近ではアモルファス固体もあるが・・・)

結晶体の中で結晶軸が一方向に完全に揃っているものは単結晶体、領域に よって結晶軸の方向が異なるものは多結晶体と呼ばれる。

粒体状態の粒子ではこれら結晶体が、特定の面を共有する強い凝集体を構成している場合があり、このような凝集体をアグリゲートと呼ぶ。

通常の分散機ではアグリゲートや結晶体をそれ以上小さな単位に分割することが難しく、この意味でアグリゲートと結晶体を総称して一次粒子と呼ぶ。

粉体状態の粒子では、結晶体やアグリゲートがさらに点や線で緩く凝集した粒子凝集体が存在し、このような粒子凝集体はアグロメレートと呼ばれる。

アグロメレートは一次粒子が寄り集まって構成されるので二次粒子と呼ばれる。ブレーキング・ダウン法による粒子分散工程は、
アグロメレートを結晶体やアグリゲートまで解きほぐす工程、もしくは二次粒子を一次粒子に分割する工程をいうことができる。

したがって、目的とする分散粒子径に応じた一次粒子の表面に施されている必要がある。



参考文献)きちんと知りたい 粒子表面と分散技術/小林敏勝・福井寛 著

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